第一章
「二つのビジネスのやり方」
初めまして。こんにちは。倉地加奈子と申します。この書籍には、「たった一ヶ月で商品を持ち最短で起業する非常識な方法」が書かれています。私は自分の住んでいる街の駅前にあるホテルの会員になってまして、よくそのホテルで、お客さんを集めてセミナーをしたり、ラウンジを利用して仕事をしたりしています。

ある日の夜、根つまった仕事があり、一人でラウンジでパソコンを前に黙々と仕事をしておりました。私は集中したい仕事があると、子どもを主人に見てもらって、ホテルのラウンジでよく仕事をしているんです。すると、近くに座ったエリートサラリーマン風の二人から会話が聞こえてきます。
この時、もう私は、「あー、めんどくさいことになりそうだな。」という予感がありました。そしてその予感は見事に的中します。しばらくして私は、ほろ酔いの男性二人にナンパされることになったのです。この書籍はその時のエピソードをもとに書き下ろしたものです。この二人との会話がその後、面白い展開を見せるきっかけになるとはその時は思いもしませんでした。二人組の男性は、私が座っているソファ席の対面のソファにいきなり座って話しかけてきます。

私の心の声「めんどくさいなあ…。なんか来たぞ。」
私の心の声「あーもう!うるさいな。」
私の心の声「仕事させろー!」
私の心の声「ねばるなー。終わらないから強く言っちゃうか…。」
私の心の声「やばい。終わらせてくれない。どうやって終わらそうか…。」
という会話が終わり、二人は私の前から去っていきました。ふー、やっと仕事ができる。私は彼らが去ったあと、仕事に没頭し始めました…、のも束の間、なんとその二人が私の前に再度、やってきたのです。
そう言うと、二人は直立で頭を深々と下げたのでした。
私の心の声「またやってしまった…。」





